Facebookは、ページへの「いいね!」数のカウント方法について「現在利用されていないアカウント(利用解除されたアカウントと追悼アカウント)からの『いいね!』を除外する」と発表しました(2015年3月6日)。このカウント方法の変更は今週から適用。Facebookページや管理者にはどのような影響が出てくるのでしょうか。

そもそもFacebookページのファンデータって?

Facebookページのファンに関するデータは、「ファンが何に関心を持っているか」を知るために利用されるもの。このデータをより有意義なものとするために今回の変更が実施されるのですが、次の2つの利点が生まれると考えられます。

1. ページに対するアクティブなファンデータを取得できる
ページのファンに関するデータから 現在利用されていないFacebookアカウントが除外されるため、今現在でFacebookページに関心を持ち、フォローしている人たち(アクティブなファン)に関する最新のインサイトを得られます。また、類似オーディエンス機能を使うことによって、ファンと共通の特徴を持つ層をより簡単に特定できるようになります。

2. ファンに関するデータの整合性がUP
Facebookページの「投稿」に対して表示される「いいね!」数やコメント数は、すでに現在利用されていないアカウントからのものを除外した数字が表示されています。
今回、「ページ」に対する「いいね!」数も同様にカウントされるようになるため、データの整合性が高まります。

今回の変更でどんな影響が出るの?

今回の変更によりFacebookを現在利用していない人からの「いいね!」が差し引かれると、当然ページへの「いいね!」数も減る可能性があります(ほとんどのページがそうかもしれません)。現在利用されているアカウントも、今後利用解除されるか追悼アカウントに切り替わった場合は、そのアカウントからの「いいね!」が除外されるようになります。

まとめ

Facebookとしては今回の変更について、ページ管理者がファンの利用状況を正確に把握することにつながるとしています。たしかに、エンゲージメント率(※旧エンゲージメント率。 [ 投稿に付いた「いいね!」+コメント+シェア数 ]ページの総ファン数)の母数から非アクティブユーザーが除かれることで、有効なユーザー数になり、実態の数値に近づくと思われます。ページ管理者にとってメリットが高いものといえるでしょう。
(2015年2月に「新エンゲージメント率」が採用されましたが、表に出ている数値だけで計算できる「旧エンゲージメント率」も競合他社と比較ができるという点で使える指標です。)

ちなみに、利用解除されたアカウントが再開された場合、そのアカウントからの「いいね!」は再びカウントされるようになるとのこと。休眠ユーザーの呼び戻しや再ファン化も、今後はページ管理者にとって課題のひとつになりそうですね。

参照

Facebook公式リリース "Facebookページの「いいね!」数がより正確に"
https://www.facebook.com/business/news/page-likes-update-jp