こんにちは!副編集長のハイジです。2017年になったと思ったらもう1月末…月日の流れるのは早いものですね。
大人になるとこの時期は年度末に向けて忙しく、「来期予算の計画を立てないと」「人事異動あるかな」なんて気の重くなるような話題しかないのですが、10代・20代の若者にとってはまさに「卒業」「進級」「進学」と、自分たちの未来を決めるための重要な時間。

ということで、今回は「私、これからどうしよう?」と考えている方にオススメの、人生の岐路で見てほしい映画3本をご紹介します。

夢の持つ力を感じる実話を基にした名作『遠い空の向こうに』(1999年・アメリカ)

1957年10月、ソ連が人類初の人工衛星スプートニクの打ち上げに成功。
ウエスト・ヴァージニア州の炭坑の町コールウッドで、その美しい軌跡を見ていた青年ホーマーは、自らの手でロケットを打ち上げたいと思い、級友3人とともに本格的なロケットづくりにとりかかった。

人気俳優ジェイク・ギレンホールの初主演作で、作品の主人公であるホーマー・ヒッカムJr.の自伝小説に基づいて制作された映画です。原題はスプートニクの打ち上げに成功した日付にちなんで「October Sky」と名づけられていますが、実はこれは原作小説「Rocket Boys」のアナグラムになっています。

田舎の小さな炭坑の町に生き、炭坑を嫌いながらも、将来はそこで働く炭坑夫になるしか選択肢のない4人の少年たち。そんな彼らの心に、スプートニクの小さな光が大きな夢を抱かせます。
失敗を重ね、街の住民たちに笑われながらも、宇宙への憧れを捨てず愚直に実験を続ける4人。無事にロケットは完成するのか?その後、少年たちはどうなるのか?
「夢が人間の一番の原動力なのでは」と、見る人の心に希望を抱かせてくれる名作です。

名門大で繰り広げられる、笑いあり涙ありの青春劇『きっと、うまくいく』(2009年・インド)

大学時代親友同士だったファルハーンとラージューは、ある日同窓のチャトルから母校に呼び出される。チャトルは二人に、ランチョーというかつての学友の消息がつかめたことを話し、探しに行こうと持ちかけるのだった。
事の始まりは10年前、インド屈指の難関工科大学ICE(Imperial College of Engineering)。 家庭の期待を受けて入学してきたファルハーンとラージュー、そして自由奔放な天才ランチョーの3人は寮でルームメイトとなる。何をするにも一緒の3人はしばしばバカ騒ぎをやらかし、学長や秀才のチャトルから"3 idiots"(三バカ)と呼ばれ目の敵にされていた。
物語は10年前の大学におけるエピソードと現代のランチョーを探す3人の旅を織り交ぜながら、やがてファルハーン達も知らなかった彼の秘密に迫っていく。

私の人生のベストムービーであり、大学生の頃に見ておかなかったことを本気で後悔している映画です。
変わり者の天才・ランチョーは、怖がりで自分に自信のないラージューや、夢を追う勇気の出せないファルハーンを色々な言葉で奮起させ、教授たちの「暗記が大切」「教科書どおりに学ぶべき」という考えには真っ向から反対します。たとえば・・・

主人が手に鞭を持っていれば椅子に座る必要があるとサーカスのライオンは学ぶ。しかし、そいつがよく”教育”されたライオンと呼ばれることはないだろう。よく”調教”されたライオンと呼ばれるはずだ。

勉強や仕事で、「何をしたいと思っていたんだっけ・・・」と目標が見えなくなってしまったとき、「あんな事をしてみたいけど勇気がない」というとき、この作品の中に胸に響くシーンが必ずあると思います。
邦題の『きっと、うまくいく』は作中で主人公のランチョーが頻繁に口にする「All is well」を訳したもの。この作品を見た後には、どんな困難にも「All is well!」と立ち向かっていけるはずです。

ちなみに、私の弟(20歳・大学2年生)にこの作品を紹介したら見事に感化され「北海道で酪農を始める」と言って聞かないので、誰かに見せるなら相手の状況をきちんと見極めてからにしましょう。

主演 ジェイク・ギレンホールの怪演が光る『ナイトクローラー』(2014年・アメリカ)

人脈も学歴もないために、仕事にありつけないルイス。たまたま事故現場に出くわした彼は、そこで衝撃的な映像を撮ってはマスコミに売るナイトクローラーと呼ばれるパパラッチの姿を目にする。
ルイスもビデオカメラを手に入れ、警察無線を傍受しては、事件現場、事故現場に駆け付ける。その後、過激さを誇る彼の映像は、高値でテレビ局に買い取られるように。やがて局の要望はエスカレートし、それに応えようとルイスもとんでもない行動を取る。

上記2本とは全く趣の違う、1作目に紹介した『遠い空の向こうに』のジェイク・ギレンホールが主演を務めたサスペンス映画です。
主人公・ルイスの恐ろしいところは、劇中ではまったく言及されないものの、間違いなく生粋のサイコパス(精神病質者)である点。倫理観というものが一切なく、視聴率の取れる(≒高く買い取られる)映像を撮影するためであればどんな手段でも使うこの主人公。
彼のギラついた目線にえも言われぬ恐怖を感じるとともに、社会人にとっては「利益を追求するあまり、私もこんな人間になっていないだろうか?」と、自分自身を省みるきっかけになると思います。

以上、人生の岐路に見てほしいオススメ映画3本でした。
悩んだとき、踏み出す勇気が持てないとき、自信がなくなってしまったとき・・・映画や音楽に、答えを出すヒントを求めてみるのはいかがでしょうか?

では、 またお会いしましょう!

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