「近年、ソーシャルメディアを利用して友達や同僚にプレゼントを贈るサービス、通称ソーシャルギフトが隆盛の兆しを見せている。相手の住所や名前を知らなかったとしても手軽に品物を送れるこのサービスは、ソーシャルメディアの成長と共に市場を膨らませ、14年度には、82億円の市場規模に拡大した。このまま順調な伸張を続ければ、2020年には1110億円まで市場が増大する見通しだ…。」
と、こんな調子の記事がネットニュースに乗っかって転がり込んできたのがちょうど2日前。流行の発信地、渋谷で勤務しているにも関わらず友達の少ない私は、ここ数年“プレゼント”を貰った記憶がありません。クリスマス1人。誕生日も1人。おまけに元旦まで1人で過ごしている私は、まるで都会の片隅に転がる石ころのよう…。自分で書いていて胸が苦しくなってきます。だれか、心のこもったプレゼントを!暖かい贈答を!
しかしこんな悲痛な叫びも、このソーシャルギフトサービスを利用すれば解消されます。SNSで知り合った顔も知らない人たちからもプレゼントを受け取ることができる。なんと香ばしいサービスでしょう。早速ソーシャルギフトについて調べてみました
そもそも、なぜこんなサービスが隆盛しているのでしょうか。日本における「贈り物」の歴史から紐解いてみましょう。以下、記事の抜粋です。
「そもそも贈り物というのは、日本では縄文時代から存在していた風習のようです。~中略~日本での贈り物の風習は、食物が一般的だったようです。」
なるほど、日本において贈り物といえば、食物だったのですね。日本はむかしむかし、村単位で活動していて、お互いに食物を贈り合うのが常識でした。
「食物を提供しあうというのは人間同士の交流として最も定番であると考えられます。」
食べ物を贈る、という行為がコミュニケーションの一形態だった。確かに今でも「お歳暮」や「暑中見舞い」などは食べ物の贈答が一般的ですね。
しかし、そんな日本人の「贈答」の考え方に変化が起きてきています。こんな記事を見つけました。
「消費者の心理が変化している~「モノ」よりも気遣ってくれる「コト」に感激」
「形式的・儀礼的に贈るギフトよりも、趣味や近況に応じたギフト」
「モノ」が十二分にあふれた昨今、「モノ」は珍しくなくなりました。それよりも、「ポーズじゃないモノを買ってくれる気持ち」のほうが珍しくなったのですね。
確かに、私が血眼になって“プレゼント”を求める理由も、プレゼントそのものよりプレゼントをくれる「コト」にあるのかもしれません。
もともとは生存のための“仕組み”として出来上がった贈答の文化は、根強く、そして脈々と現代まで受け継がれました。そして時代の変化と共に「モノ」が充溢し、「モノ」よりも「コト」へ目的が変化しました。なかなか面白い経過を辿っていますね。
面と向かってプレゼントなんて、改まった感じがしてできない。そんな現代人にソーシャルギフトはピッタリです。普段お世話になっているあの人に一握の感謝を。スマホ一つで相手の心が潤せるなんて、いい時代になりましたね。
さて、余談はここまでです。私の目的は“プレゼント”を貰うこと。さあSNSにいる我が友達よ!私にプレゼントを!早速ソーシャルギフトに登録じゃ!
今回はソーシャルギフト大手の「giftee」を利用。
ツイッターと連携を行い…。
ギフトを選んで…。
プレゼントフォーユー!
後はお返しを待つのみ。楽しみが一つ増えました。皆さんも是非、ソーシャルギフトでバンバンプレゼントを贈り、そして贈られ、最高のSNSライフを過ごしてください!